YUPINの投資と暮らしの日記

主に投資や、日常について書いています。

日本ギア工業が業績予想の上方修正と増配を発表【株主還元意識の希薄さを再確認】


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3月29日投資成績  

 本日の保有株の含み損益は前日比+565,815円となりました。

 覚悟していた昨日の配当落ち分の下落を翌営業日の今日あっさりと取り返してしまいました。

 今日で3月相場も終わりました。

 今月は中旬まで保有資産の増減は一進一退でしたが、中旬以降はほぼ一本調子で資産が増えていきました。

 週末に今月の成績をまとめますが、まだまだ日経平均株価の上昇率には私の成績は遠く及びませんし、資産形成もようやく初心者を脱却できたどうかといったところですので、4月からも市場の動きをよく見て投資行動を判断し、長期投資の基盤を強固にしていきたいですね。

日本ギア工業が業績予想の上方修正と増配を発表

 日本ギア工業(6356)が業績予想の上方修正と増配を発表しました。

 業績予想の修正及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6356/tdnet/2411703/00.pdf

 部品の売上及び工事の売上がいずれも計画を上回る好調で、原子力発電所向けの大型案件での利益確保が貢献し、売上高は14.3%、営業利益43.8%、経常利益40.0%、純利益40.0%と大きく上方修正されています。(前回発表値比)

 配当金についても期末配当3円予想から2円増額の5円へ修正され、年間配当が8円へと修正されました。前期の年間配当は6円でしたので、2円増額となります。

 1月発表の3Q時点で修正前の通期業績予想値を超過していましたので、今回の上方修正は個人的にサプライズはありませんが、会社四季報の予想値も超えてきたところは良いのかなと思います。

yupin.hatenablog.com

株主還元意識の希薄さを再確認

 業績としては素晴らしい内容となっていますが、株主還元については失望しています。

 配当予想の修正の理由に「内部留保充実の観点から総合的に判断」と記載がありますが、有利子負債4億円(会社四季報で確認)、利益余剰金79億円という状況からしてもこれ 以上の内部留保の充実は不要で、配当性向も8.13%と低いため、とても「株主の皆様に利益を還元することを経営の重点政策の一つと位置付けており」との記述との整合がとれません。

 PBRも0.8倍となっており、必要なのは内部留保ではなく、自社株買いや配当性向を30%ほどまで引き上げてのPBR1倍割れからの脱却が必要な株主還元であると思います。

 四季報での来期予想が減収・減益となっていることからも、現在の経営陣には大した期待が持てなさそうです。

 株価も一時ストップ高になるも、勢いは続かず。

日本ギア工業の1年チャート SBI証券から

 適正な株主還元が行われるような経営陣にするためにどこかにTOBでもかけられないかと密かに期待しています。