YUPINの投資と暮らしの日記

主に投資や、日常について書いています。

後輩から教育資金について相談を受ける【我が家の教育資金準備方法】


スポンサーリンク

子供の教育資金の準備について

 後輩から教育資金について相談を受けたことついて書いてみました。

※記述する投資についての見解はあくまでも私の私見ですので、投資判断については自己の責任で判断されますようお願いいたします。

 職場の後輩から教育資金をどのように準備しているか聞かれました。

f:id:YUPIN:20220205113248j:plain

教育資金の準備

 後輩は保育園の子供が2人、昨年新築で家を建て、妻はパートに出ており、特別生活に困ることはない所得水準。

f:id:YUPIN:20220205114115p:plain

無理のない範囲でのマイホーム購入済みです

 先日保険の見直し時に担当者にライフプランを作成してもらったようで、その時に教育資金の準備不足の可能性を指摘されたようです。

 まあよくある、「教育資金に学資保険を」という保険の営業手口か。と思いましたが、少し話を聞くと、どうやらそうでもないらしく、余計な保険を勧誘されるわけでもなく純粋にライフプランを検討してくれているようで、いい担当者のようです。

 私の職場は典型的な年功序列の給与体系なので、将来の所得について、比較的簡単に計算することができるので私の計画を参考にアドバイスをすることになりました。

後輩の悩み 

 後輩の悩みを聞いたところ、悩みの種は以下の2つでした。

  1.  教育資金をコツコツと準備する必要性は理解しているが、無理のない金額の目安が分からない。
  2.  教育資金の積立の金額が分かった後に、どのような手段で積み立てをすべきかがわからない。

 との内容でしたので、先輩として、役に立つかはわかりませんが、我が家の教育資金の準備方法の一部について簡単にアドバイスしました。

 アドバイスの内容として、我が家の教育資金積み立てに対する考え方を紹介します。

我が家の教育資金準備の戦略

 我が家は現在小学生の息子と幼稚園の娘が2人おり、3人の教育資金を準備する必要があります。

 当方は地方ですので、中学校までは公立校に通い、高校もよほどの理由がない場合は公立校で全く問題ありません。

 また、幼児教育が無償化になったことで、幼稚園の費用も給食費ぐらいとなっており、高校までの学費は普段の給料のなかで十分対応可能です。

 ですので、教育資金として積み立てておきたい目標額は「大学の学費」として、ざっくりですが「一人1,000万円」として戦略を立てています。

f:id:YUPIN:20220205114247p:plain

教育費積み立ての戦略

 目標額が決まればあとは手段の検討で良いので、そんなに難しくありません。

手段

 さまざまな手段があると思いますが、教育資金として簡単に思いつくものは以下のとおり。

  1.  貯金
  2.  学資保険
  3.  投資

 教育資金贈与などもありますが、不確定要素に期待しても仕方がないので、現実的なもののみで検討します。

検証の前提

 ここからは、思いっきり私の主観ですので、その点にご注意してください。

 一人あたりの目標額1,000万円、0歳から準備するので、準備期間は18年(大学入学時)として検証します。

貯金

 1,000万円を18年で準備するためには毎月いくら積み立てれば良いか。

 1,000万÷18(年)÷12(月)=46,296円

 まず、貯金ですが、メリットとしては、「安全・確実」であること。これが最大ですね。継続できれば確実に貯められる。ということです。継続できればですが。

 デメリットは利息は検討する必要もないくらいに微々たるものであること、インフレ率に利息が追い付かないため、実質資産の目減りの可能性があること。ですかね。

f:id:YUPIN:20220205135158p:plain

貯金は確実ですが、インフレに弱い

 

学資保険

 受け取り利率の良い商品を利用(満期返礼率109%と仮定)として、目標額の1,000万円を返礼率で割り引いて約920万円として計算。

 920万÷15(年)÷12(月)=51,111円

 ※15年となっているのは、保険の払い込み期間が15年という商品が多いためです。

 学資保険に関してのメリットは「貯金のような確実性と、親に万一のことがあった時の保障(保険)が付いてくる」ことです。幼少期に親が不慮の事故で亡くなったりした場合も教育資金の心配はありません。

 デメリットは言わずもがな掛金が高いことです。途中でギブアップし解約する場合はむしろ貯金より損をする場合があることです。

f:id:YUPIN:20220205135252p:plain

保険は万一の時も安心ですが掛金が高い

投資

 投資については不確定要素が多いので、運用利回りをどの程度に設定するかがポイントになります。そこで、私はインデックスファンドのベンチマークとして良く採用されている「MSCIコクサイインデックス」の成績をもとに検討しました。

f:id:YUPIN:20220205121605p:plain

MSCIコクサイインデックスの過去のパフォーマンス

以下のサイトから引用させていただきました。さまざまな投資信託ETFの成績もあり、検討の際に相当役に立つサイトです。

myindex.jp

 ある程度の長期(10年以上)で一番成績の良くない期間の15年の年率平均である+8.5%を参考にさらに少し割り引いて7%運用との仮定で算出しました。

 私は文系ですので、難しい(難しくないのだろうけど)計算はネットのシュミレーターにおまかせです。

 目標額1,000万円、積立期間18年、利回り7%を入力!

f:id:YUPIN:20220205122503p:plain

シュミレーション結果

SBI証券のシュミレーターを引用

 シュミレーション結果により、毎月の積立額は24,000円

 投資のメリットは、「時間を味方につけて資産を増やせること」につきます。

 デメリットは投資なのでリスク(不確実性)は高いことです。

f:id:YUPIN:20220205135431p:plain

投資は目減りのリスクがありますが、増やせる可能性も十分にあります

比較

 素人レベルの簡単な検討ですが、貯金、学資保険、投資により1,000万円の教育資金を準備するために必要な毎月の積立額が算出できたので比較しましょう。

 貯金   46,296円

 学資保険 51,111円

 投資   24,000円

 学資保険と投資では2倍以上の金額差があります。

 結果を見てどのように判断するかはそれぞれの所得、リスク許容度などの要因により変わりますが、我が家の場合は子供が3人いますので、それぞれの資産の3倍を毎月積み立てる必要があるので、学資保険や貯金の場合、毎月の積立額が約15万円。

 検討の必要(予知)なし!無理!

f:id:YUPIN:20220205124016p:plain

清々しいほどに無理!

 と、いう事で、我が家の戦略は投資一択となっております。

f:id:YUPIN:20220205124203p:plain

時間を味方につけて投資します

24,000円はどうやって捻出する?

 積み立て方針が決まりましたので、あとは積立額の24,000円をどのように捻出するかです。

 私は考えました。

f:id:YUPIN:20220205124924p:plain

文系人間が考えます

 すぐに答えが出ました!

 扶養手当と、児童手当を充てればよいと。

f:id:YUPIN:20220205125344j:plain

子供を養育するための手当です

 職場の扶養手当と児童手当を合わせると、毎月25,000円ほどになります。

 児童手当は3歳以降は10,000円(3子以降は小学校卒業まで15,000円)になってしまいますが、最低でも子供一人につき毎月20,000円は手当が出ますので、なんとかなりそうです。

 子供が生まれるとオムツ代や食費、衣料費など支出が増えるため、支出の増加を扶養手当や児童手当で賄いたいと思いますが、そこをなんとか生活水準を上げず(給与が増えるまではむしろ生活水準をやや下げて)しのいで教育資金への積立に振り分けることができれば教育資金1,000万円はなんとか準備できると思います。

 大切なのは、出来るだけ(不要に)生活水準をあげないことだと思います。

 社会人の最初の頃は所得も低く、贅沢もできないので心配はありませんが、年数を重ね所得がそれなりの水準になると、多少の贅沢をする余裕も出てきます。

 友達に自慢できるようなちょっといい車、大人のたしなみとしての高級時計、自分へのご褒美と称しての散財。欲求のままに生活水準を上げてしまうと、なかなか水準を下げることは大変です。

 ケチになる必要はありませんが、生活水準の上昇はなるべく緩やかにすることが蓄財にストレスを感じない方法だと思います。

 普段は倹約し、必要な物にはしっかりとお金を使う。このメリハリがあることで、家族旅行などの時間もより充実した時間になるのではないでしょうか。

f:id:YUPIN:20220205135708p:plain

支出にメリハリをつけて非日常をより楽しむ

 以上について後輩に説明しました。

後輩の反応

 さて、肝心の後輩の反応ですが、私の考えや我が家の戦略は受け入れられるのでしょうか?

 最初に、「扶養手当は文字どおり、扶養する者(子供)を養うために支給されているお金である。児童手当もほぼ同義。決して自分の小遣いにするために支給されているわけではない」と後輩に話したところ、ギクリとした表情。

 

f:id:YUPIN:20220205140307p:plain

嫌なこと言っちゃったかな?

 まあ気持ちは分かります。仕事頑張ってますしね。

 しかし、続けて「幸いにも我々は子供一人につき毎月25,000円ほどの子供のための手当があるのだから、その手当を投資(投信積立など)に充てれば良いのではないか?」と我が家の例を挙げ説明しました。

 投資には元本割れリスクがありますので、どうしても投資が嫌な場合は貯金や学資保険で備えるしかないが、毎月10万円(後輩は子供2人のため)を捻出する方法は共働きになるくらいしか方法が思いつかない。と付け加えました。

アドバイスの結果

 後輩に以上のようなアドバイスをしたわけですが、私の言っていることが必ずとも正解ではありませんし、リスク許容度は人それぞれですので、後輩には私のアドバイスは受け入れがたいものだったかもしれません。 

 私も、自分の戦略はそこまで悪くないと思っています。

 資金準備のセオリーとしては、使用する時期・用途が明確に決まっているもの(教育資金はまさにそう)は必要となるタイミングで暴落がきたら困るようなリスク資産(株式など)で運用すべきではない。といいますが、私は「そんな毒にも薬にもならないご高説では解決できない問題があるんだよ」と思っていますので、目標達成のために必要なリスクは取っていくスタンスです。

f:id:YUPIN:20220205150133j:plain

取るべき(許容できる)リスクは取る!

 時間軸の問題については、「奨学金や教育ローン」の活用で対処する予定です。

 さて、アドバイス後の後輩の行動に興味を持っていました(私の考えがどれくらい世間ズレしているのか。という興味もあり)が、後輩の行動は迅速で、私に「証券口座を開設したいから方法を教えて欲しい」と私の戦略を踏襲したいと申し出がありました。

 最近の若者は柔軟ですね。

 投資には元本割れのリスクもあることを重々説明して楽天証券」と「SBI証券」を紹介しておきました。

 大したことのない私の知識ですが、知識の提供は無償できますし、役に立つのであれば今後も後輩の相談に乗ろうと思います。(損をしても自己責任と念を押しますが)

 人の役に立つことをすると気分も明るくなります。

f:id:YUPIN:20220205150800p:plain

人間の本能ですね。自己満足MAXです(笑)

 ふるさと納税やポイ活にも興味があるようで、今後教えて欲しいと頼まれました。

ラーニングピラミッド

 私としても、お金に係る戦略を検討するのは楽しいと思っていますので、教える以上、さらに勉強しなくてはいけないと思いますし、アメリカ国立研究訓練所が発表した「ラーニングピラミッド」という学習定着率の研究で一番学んだことが身につくもの(学習定着率90%)として、「学んだこと(覚えたこと)を他の人に教える」ということもありますので、まさに「情けはひとのためならず」良い機会だと思いますので、より社会制度や税金、資産運用の知識を身に着けていきたいと思います。

 後輩との今後のエピソードについては今後も面白い物があれば書いていきたいと思います。

f:id:YUPIN:20220205151345p:plain

投資の知識でお金に関する不安がなくなればいいですね