YUPINの投資と暮らしの日記

主に投資や、日常について書いています。

TOKYO BASEが本決算を発表【ハニーズのように中国から撤退できるか注目】


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3月26日投資成績  

 本日の保有株の含み損益は前日比+36,261円となりました。

 米国の長期金利が上昇しているため、株式市場は上値が重くなっており、大きな調整が訪れてもおかしくないと警戒しているのですが、日本市場は底堅い動きとなっています。

 私のなかで気がかりなのは28日の配当落ちの影響がどれほどあるかです。

 3月は優待銘柄も多いので、今年投資デビューした人の優待取得需要で値が上がった銘柄については大きく調整するのではと予想していますが、どうなるでしょうか。

TOKYO BASEが本決算を発表

 TOKYO BASE(3415)が本決算を発表しました。

 本決算IR

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3415/tdnet/2411246/00.pdf

 売上高は前年比4.2%の増収にとどまりましたが、営業利益は309.8%、経常利益は322.8%、純利益は黒字化の3.3億円となっています。(前期は5.4億円の最終赤字)

 また、今回の決算で特別損失の計上がありました。

 特別損失(貸倒引当金繰入額及び子会社株式評価損)計上のお知らせ

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3415/tdnet/2411248/00.pdf

 上海の子会社の業績低迷に伴う債権の貸倒引当金繰入額と子会社株式評価損を計上、約22.4億円が特別損失として計上されました。

 さて、決算短信を読んでいくと「中国事業強化などによる収益体質の強化と利益の最大化を進めております」との記載があり、非常に不安になりました。

 ハニーズホールディングス(2792)が中国に見切りをつけて業績を復活させたように、同社にも中国には見切りをつけて欲しかったのですが、まだ粘るようです。

 中国の景気低迷は当面続くと思っているので、中国事業の出血はしばらく続きそうです。

 日本も物価上昇に賃上げが依然追いついていないため、同社の価格帯の衣料品販売は苦戦が続くことが予想され、2025年期の業績予想も売上高は足踏み、営業利益81.6%増、経常利益24.7%、純利益123.6%増、予想EPS30.64円についても視界良好とは言えないと思います。

 また、自社株買い及び自社株の消却を発表しており、株価に対する一定の意識がまだ経営陣にあるのかなと感じましたが、よく読むと主要株主の売却株の買い取りなので、ダメですね。

 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付け並びに自己株式の消却の決定に関するお知らせ

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3415/tdnet/2411249/00.pdf

 10億円、300万株(いずれも上限)、発行済株式の6.52%とそこそこの規模で実施なのですが、10億も出すなら市場から買い取ってほしいものです。

 3月21日に2,906,900株を999,973,600円で買い付け、消却を行っています。

 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び 
自己株式取得終了並びに自己株式の消却に関するお知らせ  

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3415/tdnet/2411900/00.pdf

 消却こそしていますが、「業績が低迷するなか、大株主が保有する株式の大半を売り逃げた」と私は捉えています。

 そんなことで、当面期待薄な同社ですが、商品の品質は悪くないと思うので、業績回復に一縷の望みをかけて、市場環境が良好な限りは様子を見よう(塩漬け)と思います。

TOKYO BASEの10年チャート SBI証券から

 赤字こそ脱出しましたが、今の株価が底値と判断するには危険だと思います。