シードの3Q決算・通期上方修正
シード(7743)が3Q決算と通期業績の上方修正を発表しました。
3Q決算IR
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7743/tdnet/2390591/00.pdf
通期業績予想の修正に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7743/tdnet/2390594/00.pdf
2Q決算時に上方修正・増配を発表していますがその時に感じた保守的な予想という印象が当たっていたようで、今期2回目の上方修正となります。
コンタクトレンズについては、同業のシンシア(7782)同様、1日使い捨てタイプへとシフトが継続、ミドルエイジ以降では遠近両用及び乱視用レンズが伸長していることから、人口減の中でもコンタクトレンズ市場は成長基調であるとのことです。
利益についても、売上高増加と生産数量の増加による量産効果で原価率が低減したこと、さらに価格改定効果で売上総利益が増加したため、再度の上方修正となりました。
さらに、鴻巣研究所では4号棟の建築にも着工予定との発表がなされています。
固定資産の取得(鴻巣研究所4号棟の建築)に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7743/tdnet/2390596/00.pdf
強気の勝負に出てきたと思います。
新株式発行及び株式売り出し
投資予定額が131億円と巨額なため後日、新株発行・売出しも発表しています。
新株式発行及び株式売り出し並びに親会社以外の支配株主の異動に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7743/tdnet/2401001/00.pdf
業績低迷期からの脱出しかけたと思ったら、いきなり新株式発行・売出しとはなかなかですね。
シードの株主になってまだ1年足らずですが、同社の株価が下落を続けてきた理由がなんとなくわかった気がします。
巨額の固定資産取得予定による財務悪化懸念により株価は下落し、新株発行による株式の希薄化から当面上値は追いにくい状況です。
業績の回復を見て、買い増しも検討していましたが、ひとまずは優待狙いのみの投資先として考えておいた方がいいかもしれません。