家づくり記録の続きです。
前回まではこちら
我が家は祖父が所有する畑の一部を借りることができ、分譲地などの土地を購入する必要はありませんでした。
土地も376㎡(約114坪)と十分な面積です。
ラッキー(^^♪これで建物のみにお金をかけられる。
オプションもあまり我慢することなく充実させられるかな。と思いましたが、調べていくうちに現実はそんなに甘くないことが判明。
営業の方からも早い段階から金額の目安を教えていただいていたため、資金計画に土地にかかる費用を事前に組み込むことで計画が行き詰まることなく完成を迎えることができました。
畑を宅地にするまでの費用について、ネットではあまり情報を入手できなかった経験から、私の経験がどなたかの参考になればと思い、かかった費用について記載したいと思います。
畑だった土地に家を建てるためにかかる費用
農地転用費用
畑や田などの土地に住宅を建てるには、地目を宅宅地に変更する必要があります。
我が家のように、畑の一部を宅地に変える場合、宅地にする部分を分筆するための測量、隣接土地所有者に境界立会をしてもらい、その後、農業委員会に宅地へ変更することの許可を申請します。
私は一条工務店から紹介された土地家屋調査士に依頼し、以上の手続き、申請を行ってもらいました。
農地転用にかかった費用は
調査業務 68,000円
測量業務 102,000円
申請手続業務 21,000
書類作成 21,000
農地法第5条申請 50,000円
以上の費用に消費税 20,960円
登録免許税+印紙 8,000円
合計 290,960円 となりました。
一次外構費用
我が家は一次外構を一条工務店の提携業者に依頼しました。営業の方からの「提携業者であれば責任の所在も一条工務店に一本化できるし、一条工務店の家づくりを熟知しているので作業に間違いがない。」との説明に納得したためです。
実際に、紹介された外構業者さんにはとても丁寧な良い仕事をしていただけました。
一次外構に満足したため、二次外構についても同じ業者さんに依頼しました。
提携業者で窓口を一条工務店に一本化するというメリットが実際に発生した場面もあります。EVコンセントを設置した際に、コンセントの電圧が200Vではなく、手違いで100Vに工事されていたことが二次外構工事中に判明し、外構業者さんから速やかに一条工務店に連絡をとっていただき、トラブルなく変更工事を行ってもらうことができました。
一条工務店提携の外構業者に依頼した一次外構費用
南面既存擁壁解体工事 129,220円(14.2m 単価9,100円)
建設予定地は道路から約40cmほど段上になっていましたので、既存の擁壁を壊して、駐車場にするための工事です。
発生ガラ処分及び積込運搬費 46,920円(6.9t 単価6,800円)
解体した擁壁の運搬・処分料となります。
表土鋤取り及び運搬処分費 326,480円(58.3㎡ 単価5,600円)
前面道路から緩やかな勾配にし、駐車場として利用できるようにするための余分な土の処分費用です。
重機回送・損料 35,000円
工事には重機が必要にあるため、現場への重機の運搬費用です。
損料とは、重機の借り賃です。
諸経費 35,000円
業者さんへの手数料や他細かい支出です。
以上に消費税を加算し、キリのよい金額になるよう値引きを入れてもらった結果、一次外構工事費用は 600,000円 となりました。
下水道受益者負担金
私の住んでいる自治体では、公共下水道が整備された土地の所有者に一度だけ下水道受益者負担金というものがかかります。
受益者負担金制度とは、簡単に説明すると公共下水道が整備された土地の人に同じ条件で整備費用の一部を負担してもらう。ということです。
農地については徴収が猶予されているのですが、今回宅地に用途変更するため、負担金の支払いが生じることとなりました。
負担金額は、面積により算出され、600円/㎡となります。
この負担金についてはどうしようもないことですので、我が家の敷地面積から算出された負担金を収めました。
我が家の負担金は
敷地面積376㎡×600円=225,600円となりました。
土留め費用(二次外構にて実施)
一次外構で記載のとおり、我が家の土地はGLから40cmから60cmほど土砂を鋤とったため、残った畑からは一段下がった状態となり、畑からの土砂の流入を防ぐために土留めが必要になりました。
土留めは二次外構で実施したので、二次外構の見積から土留めに関する費用の見積もりを記載します。
新規擁壁工事① 715,450円 (34.9m 単価20,500円)
高さ90cm~120cmの幅15cmの畑と駐車場の堺の擁壁工事です。
新規擁壁工事② 496,860円 (29.4m 単価16,900円)
高さ110cm幅15cmの畑と家の堺の擁壁工事です。
以上の合計は1,212,310円(税抜き)となり、税込みでは1,309,294円となります。
(重機回送料・損料・諸経費などはここでは含めないこととします。)
土留めの長さが64.3mという結構な長さになったこともあり、それなりの工事費用がかかりました。
総額はいくらに?
費用の合計は以下のとおりです。
農地転用費用 290,960円
一次外構工事費用 600,000円
下水道受益者負担金 225,600円
土留め費用 1,309,294円
合 計 2,425,854円
約243万円という費用がかかりました。
坪単価にすると1坪2.1万円となります。
我が家の近隣地の不動産実勢売買価格は1坪約12万円ほどですので、1/6の値段で済むことになりました。
ただ、土地によっては掘ってみたら数メートルサイズの岩が埋まっており、除去費用に数十万円かかったなどの事例もあるそうです。
私の場合、そういったことがなかったのは幸運だったと思います。
宅地にするにはそれなりの費用がかかる
私の事例ですと、宅地の実勢価格の1/6で済みましたが、畑を家を建てられる状態にするにはそれなりのお金がかかることが分かりました。
私のように親族から土地を提供していただける方も、それなりの費用を資金計画に組み込んでいただいたほうが良いと思います。
まとめ
記事を書いていて改めて感じたことは、土地を持っていてくれた祖父・ご先祖様に感謝しなければいけない。ということでした。
ありがとうございます🙏
私も将来土地を引き継いだ時には、次世代に残せるようしっかり管理したいと思います❕
いかがでしたでしょうか🌝
みなさんの参考になれば嬉しいです。
それではまた(^^)/