今回は木酢液を使って、ブルーベリー栽培場所の土壌改良を試みてみたことを書いてみたいと思います。
我が家にはブルーベリーの気が3本あります。
我が家のブルーベリーはこちら
ブルーベリーは酸性土壌が好き
ブルーベリーはpH5前後の酸性土壌を好み、土壌を酸性に保ってあげることが栽培のコツとなります。
ブルーベリーを植えたけど、枯れてしまったという場合は大抵土壌に問題があることが多いです。
土壌改良前の土壌酸度
先週末に土壌の酸度を酸度計にて測定した時の写真がこちら
ちょっと中性側に土壌酸度が偏ってきてしまっているようです。
土壌酸度とは
酸度は【pH】という単位であらわされ、1~14までの数値があり、7が中性、7より数値が小さいと酸性、7より数値が大きいとアルカリ性となります。
ブルーベリー栽培は土壌をpH5程度の酸性に保ってあげることひとつのポイントとなります。
酸性雨と呼ばれる公害があるように、日本で観測する雨のpHは4.8程度のようです。
ですので、基本的にブルーベリーを植えている場所では雨が降ればある程度の酸度が維持されているはずなのですが、我が家の場合、畑で家庭菜園をしており、その畑の端に植えてありますので、他の野菜を育てるために使う苦土石灰の影響を受けてしまうんですよね。
多くの野菜は中性の土壌を好みますので、雨などの影響で酸性に傾いた土壌を石灰のアルカリにより中性に近づけるようにします。
その影響でブルーベリーの周辺の酸度も弱くなってしまうのです。
ブルーベリーを植えるときにピートモスをふんだんに混ぜたのでしたが、我が家の畑利用状況とブルーベリーの位置関係だと定期的にブルーベリーの酸度を気にかけてあげないといけないようです。
簡単に土壌を酸性に傾ける方法がないかと考えたところ、ふと木酢液の存在を思い出しました。
木酢液
木酢液とは炭焼き時に窯から排出される煙を集め、冷却することで得られる液体です。日本では古くから農業に使われており、土壌の消毒、殺菌やコンポスト内の生ごみの消臭にも使えるようです。
アブラムシの被害に悩んでいたところ、薄めて使用することでアブラムシが寄り付かなくなる効果も期待できると以前ネットで調べて購入していたものがありました。
木酢液はpH約3の酸性で酢酸を主とする有機化合物を含む水溶液です。
これはうまく使えばブルーベリーの土壌を酸性にできるのではないでしょうか(^^♪
木酢液の酸度
早速原液の酸度を測定してみましょう。
いいですねぇ。これは使えそうです。
パッケージの使用例に土壌改良で使う場合は100倍の希釈液を散布と記載されているので、100倍に薄めてみました。
あれ希釈したのに酸性度が強くなっている?そんなことあるのと思いましたが、化学には強くないので、測定値を信頼して使うとしましょう。
検証開始
株元にまいていきます。
pH4はさすがに酸性が強すぎると思ったので、木酢液水溶液をまいた後に、水道水のみでも1回まきましたので、200倍希釈程度になりました。
その後酸度計で測定してみました。
おおっ!ブルーベリーの好きなpH5の酸性土壌になりました(^^)/
これはなかなかよいのでは?
3日後に再度酸度を測定してみました。
酸性を維持しています。
これでしばらく様子を見てみるとしましょう。
検証結果
今回の検証では木酢液水溶液を散布することで、土壌を酸性に傾けることができました。今後ブルーベリーが元気に育つか観察していきたいと思います。
※今回の検証はあくまでも個人の発想でのことになりますので、真似されて被害が生じた場合の責任は負いませんのであしからず。
殺虫効果は確かにありますね。生臭さも緩和されますが、木酢液自体の燻煙の臭いが代わりに発生します(笑)バーベキューの後みたいですね。
まとめ
結論を出すのはまだ早いですが、木酢液の本来の使い方から脱線していないので、ブルーベリー栽培に木酢液は使えるのではないか。と思います。
また、野菜作りの虫よけや、コンポストの生ごみの消臭、堆肥化の促進など家庭菜園で使い道がありそうですので、木酢液の使い方を今後も試行錯誤してきたいと思います。
我が家にはドウダンツツジも植えてあるので、酸性土壌が好きな植物には時々与えていくこととしてみます。
ブルーベリーが無事に収穫できた様子を皆様にお伝え出来ればうれしいと思います(^^♪
今回の土壌酸度の測定にはこちらの酸度計を使いました。
精度が高く家庭菜園や庭いじりの土づくりに活躍していますよ(^^)/